譲渡猫（ラグドール）

本日、ホームページで見て一目でお気に召したという若く見め麗しい女性が見学にお見えになりました。飼育小屋で実際にご覧になり、この子の性格や懐き具合などを説明したあと、当舎の要望として飼育環境などを整えていただけることに納得をいただいたので、正式に譲渡するという運びになりました。

当キャッテリーにはいくつかの理由で繁殖に適さない、もしくは使うことができない子が一定数います。販売の際に健康診断を受けて何らかの不具合が認められる子や、法令で繁殖制限の６歳を超えた母親などは７歳を超えると繁殖に使えず、天命を全うするまで当舎で飼い続けなければならないという事情があります。猫は通常15歳以上は寿命がありますので、ただ飼い続けるだけの子が段々と増えていくということになり、事業の運営にとても困難な状況をもたらします。

そのような事情で子猫ではない猫たちを飼いたいという方がいれば、とても有り難いことといえます。当社で飼っている猫たちはみな血統猫なので、基本的に容姿がよく可愛い子達です。ですが猫たちも個性が色々で、日常的に世話をしている我々には懐いていても、見知らぬ方にはなかなか懐かずに手を焼かせるだろうと想像される子は、安易にお譲りすることが飼い主と猫の両者にとってもよくないと考えますので譲渡の対象にしません。この子ならよく懐いて可愛がってもらえるだろうという子を選んで、お譲りすることにしています。

ラグドールのこの子もそのような子で、一目惚れというような出会いで見学にいらっしゃる方は得難くとてもありがたいのです。

当舎でも朝夕の世話を欠かさずに行っていますが、やはり猫好きの家族に囲まれてのびのびと生きていくのには及ばないと考えます。

この子のより良い将来を心から願って止みません。